有料Wordpressテーマ「SWELL」の購入に迷っている方は多いと思います。おそらく有料である事、そして決して安い価格ではない事が理由ではないでしょうか。
私もその一人でした。無料テーマならとりあえず試してみて合わなければ他に変えればいいですが、有料テーマはお試しが無い限り気に返品する事も出来ません。
6年程よりsimplicityから始めてcocoonと無料テーマを使用してきたのに、今さら有料テーマに変えるメリットはあるの?と思っていたのですが、人間一度気になると余程駄目な理由がない限り実現したくなるものです。
調べに調べ、結果として3か月間迷って無料テーマCocoonから有料テーマSWELLに変えました。
使ってみての感想は迷っている間にも記事が増えていってしまい、結果的にリライトする手間が増えてしまったので早く変えるべきだったの一言です。
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SWELLをおすすめな人、おすすめじゃない人
解説の前に、SWELLを「おすすめな人」と「おすすめじゃない人」について考えてみたので上げてみます。
今回の移行に際して私が悩んで理由として考えた点です。
おすすめな人
- これからブログを始めるのに簡単にデザイン性のあるサイトを作りたい
- サイトのスピードを速くしたい
- デザインセンスに自信がない
- 波線デザインを使いたい
- サイト表示を高速化したい
- 収益化を目指している
- 将来的には有料テーマを使う予定
- 気になったら実行しないと後悔する
いずれかに当てはまるならSWELLはピッタリのテーマです!
私が購入を決断するにあたり、SWELLに求めた1つはサイトスピードの高速化です、SWELLの紹介記事を見ると爆速になるとか、こんだけ早くなりましたの体験談があってもこればかりは自分のサイトで試してみない事にはわかりません。
それでも多くの記事がサイト速度が上がったと書いていて、導入して遅くなったというのはほぼ見る事が出来なかったので、評価を信じて導入を決断しました。
その結果ですが、サイト速度を測る目安としてはGoogleのサイト測定ツールであるSpeedInsightがあります。
デスクトップと携帯電話のそれぞれ0~100でサイトの評価数値が表示されるのですが、デスクトップは比較的高得点がでますが、携帯電話(モバイル)は点数がかなり低めなのが通常です。
この数値を上げようとCocoonでPHPでカスタマイズしたりプラグインを入れたりしても65前後だったのですが、SWELLに変えた結果は
63→94
と文字通り、スコア上は爆速!この結果だけで購入した甲斐があります。
左がCocoonの状態で測定した結果で、右がSWELLに変更して測定した結果です。

今回サーバーの移転も同時に行ったので、単純にテーマを入れ替えて高速化の設定をしただけでこの成果です。
サーバ移転後、記事をリライトして測定したところ99が出ました!

この数値が上がったからと言ってアクセス数が跳ね上がるとかではありませんし、体感的にも大きくは変わらないのかと思います。
携帯やパソコンでも体感的には大きくは変わらなくてもスペックが良い方にしたいという願望があるのと一緒ですね。
上記記事は私のメインのサイトの結果です。
本サイトは作成して間もないため、小規模サイトな為参考にならないと思いますが参考までの測定結果は、この記事執筆時点ではモバイルもPCもどちらも100です!

もう一点購入に踏み切った理由としては、後程解説しますが、SWELLは購入者のみ出来るSWELLアフィリエイトがあります。
アフィリエイトで稼ぐ事は難しいですが、何年か利用している間に何かの間違いでも良いのでブログを読んでくれた人が購入してくれれば少しは回収できるかもしれない(あくまでもラッキー程度ですが)と「捕らぬ狸の皮算用」的な甘い考えも後押ししました。
導入して満足していないものを自分の利益の為だけに宣伝するのは心苦しいので出来ませんが、このように数値として表れている事実があるので、すべての人も同様の結果になると保証する事はできませんが、少なくともおすすめ出来る理由にはなるのではないでしょうか。
おすすめじゃない人
- デザインを他の人と差別化したい
- PHP,CSSの勉強を実践したい
- ブログにお金は極力かけたくない
- 細々とブログを書くので満足
- ブログ運営は1サイトで十分だと思っている
- クラシックエディタで記事を書きたい
SWELLは使ってみて欲しいテーマですが、どれか一つでも当てはまるなら無理して使う必要はないと思います。私もこれまでは上記の理由に当てはまっていたので購入を考えたこともなかったです。
状況が変わったら是非その時はSWELLの購入を検討してみてください!
SWELL(スウェル)とは?

このページに訪れて頂いている方はすでにご存じかと思いますが、「SWELL」は2019年3月にリリースされたWordPress(ワードプレス)の有料テーマです。
2024年で5年目と比較的新しいテーマですが、国内人気No1テーマです。
2024年1月のシェア率調査で無料テーマCocoonを抜いて有料テーマであるSWELLが1位なのがSWELLの人気っぷりを表しているのではないでしょうか。
引用:MANUON 【2024調査】WordPressテーマの人気シェアランキング
販売価格 | 17,600円(税込) |
---|---|
販売形態 | 買い切り(ユーザ認証あり) |
開発者 | 了さん |
購入場所 | 公式サイト・エックスサーバー |
支払い方法 | クレジットカードのみ |
複数サイト | ◯(使い回し可能) |
ライセンス形態 | 100% GPL |
アップデート | メールアドレスでユーザー認証が必要 |
提供元 | 株式会社LOOS |
- サイト型のページが手軽に作れる
- サイト速度が
- テーマ買い切りで複数サイトに使える
- 他のテーマからの移行サポートプラグインがある
- バージョンアップ頻度が多い
- 購入者はSWELLアフィリエイトがある
CocoonとSWELLを比べて何が違うのか機能比較

本記事では「SWELLへ乗り換える」または「SWELLを始める」に踏み切れる特徴を無料テーマ「Cocoon」との比較を交えつつ解説します。
比較項目 | Cocoon | SWELL |
---|---|---|
設定項目 | 多い(文字多め) | 少ない(イメージ多め) |
カスタムブロック | 29個 | 22個 |
カスタマイズ知識 | デザインでCSS必要 | 基本的に不要 |
サイト速度 | プラグイン、カスタマイズ | テーマ設定で爆速 |
設定項目
Cocoonの設定画面はコントロールパネルから項目ごとにタブで分かれていて、文字が多めの設定なのと、かなり細かいところまで設定できるためある程度理解しないと意図した通りの設定にならない感じです。

一方、SWELLは設定画面の項目は少くサイトデザインに関する設定はありません。

サイトデザインや、ページ機能等の設定はCocoonにもありますが、「カスタマイザー」と言うメニューから関連項目別毎に行うようになっています。

各メニューの設定項目自体も細かい設定項目は多くはありません。
カスタムブロック
cocoonのカスタムブロック29個

SWELLカスタムブロック22個

CocoonとSWELLのカスタムブロックの使い方の大きな違いは、視覚的に確認しながら追加出来る点です。
直観的に追加して設定できるので、設定を反映して確認する手間が省けるので執筆速度が格段に上がります。

拡張ブロック解説
もうひとつのSWELLブロックの特徴は、標準のブロックに対してSWELLオリジナル装飾や設定が出来る機能となっています。
- 段落ブロック
- グループブロック
- 画像ブロック
- リストブロック
- テーブルブロック
- カラムブロック
カスタマイズ知識
Cocoonはテーマを有効にしただけでは文字の装飾などが不足しているのでStyle.cssや追加css項目にカスタマイズする為に入力が必要です。
サイト速度
「SWELLをおすすめな人」で解説した通り、SWELLを導入したことで私の場合は爆速となりました。
事実、テーマランキングを見るとダントツの1位を誇っています。
引用:manuon WordPressテーマの表示速度ランキング

無料テーマ「Cocoon」が無料なのに有料テーマよりも上位なのも凄いのですが、「SWELL」は半分近い表示速度であることからSpeedInsightのスコアが大幅に改善したのもうなずけます。
SWELLのデメリット
価格が高い?
SWELLに限らず、無料テーマをやめて有料テーマを使うと決めたなら、購入費用は必ず発生してしまいます
他の有名有料テーマと比較してSWELLは高いのか比較してみました。
テーマ | 価格(税込) | 支払い方法 | 複数サイト |
---|---|---|---|
SWELL | 17,600円 | 買い切り | 可 |
SANGO(サンゴ) | 14,800円 | 買い切り | 可 |
AFFINGER(アフィンガー) | 14,800円 | 買い切り | 可 |
STORK19(ストーク) | 11,000円 | 買い切り | 不可 |
JIN | 14,800円 | 買い切り | 可 |
THE THOR | 16,280円 | 買い切り | 可 |
DIVER | 17,980円 | 買い切り | 可 |
有料テーマの中では確かに高い部類に入っていますが、平均的な価格帯を14,000円程度と考えると3,000円の差しかありません。
サブスクの様な月額利用料金や年額利用料金ではないので一旦買ってしまえば、ブログを続けていく限り今後一切追加の費用が掛からない事を考えると大きな差ではないと思います。
3000円の差を利用期間の月額差で考えると
- 1年間利用した場合月額換算で250円
- サーバー長期契約3年と合わせた場合月額換算83円
の差しかありません。
他サイトとデザインが被りやすい
WoedPressを使っている人の半分以上がSWELLです!とまではいきませんが、それでもシェアNo1であること、人気ブログの多くがSWELLを使っている事から、サイトが同じようなデザインであることは避けようはありません。
SWELLを使うメリットは薄くなってしまいますが、CSSでのカスタマイズももちろんSWELLでも可能です。
ただし、SWELLの既存カスタマイズとの不具合の要因になったりやCSSを使いしたことによりサイト速度が遅くなってしまう場合もあるので注意が必要です。
開発が個人
SWELLの開発は「了さん」個人がおひとりで開発されています。
万が一何かあったらバージョンアップされず支払った費用が無駄になってしまうのでは?と心配になります。
ただ、SWELLは「100%GPLライセンス」なので、何かあった際にも有志の人が引き継いでくれる可能性は高いですし、エックスサーバーのみが販売対応しているので今後提携等で企業として引き継ぐ可能性が無いわけではないので当面は心配はないのではないでしょうか。
100%GPL:WordPressテーマファイルのうちPHPだけでなくCSS/JSもGPL(公開や再配布可能なライセンス)で提供されていること。
Cocoonで実現できていたことが出来ない事がある
設定や記事作成がやりやすく、購入して満足ではありますが、万人に合う完ぺきなものはないので仕方がないですが敢えて私の感想とし書くと
cocoonのナビカードが捨てがたい
Cocoonのカスタムブロックには「ナビカード」と言うメニューとして登録した記事をリストで表示できる機能があります。
SWELLでも「関連記事」と言うブロックで指定した記事を表示できるのですが、Cocoonの場合シンプルに表示が出来るのでデザイン的に気に入っていたので使えないのが残念です。
個別に色の設定が出来ない
メリットでもあるのですが、SWELLは文字の装飾やデザインのカラーは「エディタ設定」でそれぞれ指定します。
例えば、キャプションブロックの場合、私の場合はその記事の雰囲気で色を変えたい場合があるのですが、設定した3色のいずれかからしか選ぶことが出来ず個別に色を選ぶことが出来ません。

集計期間が細かく設定できない
Cocoonでは人気記事の集計期間を
- 「当日」
- 「7日間」
- 「30日間」
- 「全期間」
から選択して表示する事が出来ますが、SWELLでは記事を公開してから全期間のPVのみ記録されます。
集計をリセットするとゼロからの集計となってしまうので、最近28日の人気記事を更新し続けるという事が出来ないので「WordPress Popular Post」と言ったプラグインが必要となってしまいます。
SWELLへの移行作業概要と移行タイミングについて
移行に必要な主な作業は以下の通りです。
- SEO関連情報の移しかえ
- Cocoonのブロックを対応するSWELLのブロックへ変更
- CSSカスタマイズしていた部分を移植
- 移行対応していないブロックの作り直し
この作業がどの程度手間がかかるのか解説します。
元のテーマやカスタマイズ内容によっては他にも必要な作業はある可能性がありますが、最低限上記作業は必要という解説になります。
①SEO関連情報の移しかえ
SWELLではSEO関連の情報はプラグインで保持する為、Cocoonで設定した記事のメタディスクリプションやキーワードをSWELLテーマの有効化前に「SEO SIMPLE PACK」を有効にして移しかえる必要があります。
SEO SIMPLE PACKをインストールし、有効化します。


記事を編集画面にして、下図のCocoonのSEO入力箇所に入力がある場合

SEO SIMPLE PACKの入力部分にコピーします。

この作業を今まで作成した記事全部に対して行います。
SEOの情報を「All in One SEO Pack」などのプラグインで管理していた場合は移行時に移しかえの必要はありません。
ただし、移行後におすすめプラグインである「SEO SIMPLE PACK」を利用する場合は、いずれにしろ今まで使っていたプラグインで管理していたSEO情報を移行する作業が必要となってしまいます。
②Cocoonのブロックを対応するSWELLのブロックへ変更
テーマ移行プラグインを使う事で、プラグインが有効の状態ではある程度元のブロックの状態に近い形で表示してくれます。
移行プラグインは元のテーマを利用して出力しているとのことなので有効にしていると速度が低下してしまうので出来る限り早くSWELLのブロックに書き換えます。
ブロックの書き換え作業のイメージですが、例えば「Cocoonのアイコンボックス」はCocoonでは次のような表示のブロックです。

SWELLのテーマを有効にすると、記事編集画面で以下の様な表示となります。

このような状態になっている部分をすべてSWELLのブロックに変更する事になります。
コツとしては、移行プラグインを有効にした状態で記事を表示して場所と入力内容を比較しながら新たに追加すると比較的やりやすいかと思います。

修正を記事をレビューするとSWELLのブロックとCocoonのブロック両方が表示されていますので、確認して問題が無いことを確認したら、Cocoonの方のブロックを削除します。

この作業を各記事を開いて、サポートされていないブロックを見つけて修正します。
③カスタマイズしていた部分を移植
Cocoonの場合、カスタマイズで記事のデザイン等を行っている可能性が高いのでfunction.phpやStyle.cssに入力していたコードを新たにコピーして入力する必要があります。
この際、一気に張り付けると不具合を起こす可能性があるので、一つ一つSWELLでも必要なコードかを確認して更に正常に動作するか検証が必要となります。
④移行サポートされないブロックの作り直し
Cocoonで利用できるブロックの内、移行サポートプラグインで反映されないブロックがあり、対応ブロックの様に表示がないので思い出すか移行前のページをCocoonを使っている別のサイトにコピーして修正が必要となります。
- テキストの色 → テキストの色が消える
- 文字の装飾 → 一部対応していない
- ボックス装飾 → 形状と色が変わる
- ボタン(囲みボタン) → ボタンが消える
- 対応していないショートコード→人気記事、ナビカード

いつ移行するのがベストか?
100記事もあると1日5記事修正したとしても1か月近くかかる事になります。その間は移行サポートプラグインを有効にした状態なのでサイト速度多少落ちるので、折角のSWELLの高速化の恩恵を受ける事が出来ません。
新規に始める人→「最初から!」無料テーマで始めて軌道に乗ったらSWELLにすると後が大変!
現在ブログを運用している人→「記事数が少ないうちにとにかく早く!」
です。
SWELLの買える場所
SWELL公式サイトで購入

エックスサーバーで購入
エックスサーバーに申し込むと、無料使用期間中でも有料テーマを割引で購入する事ができます。

今のサイト速度に満足していない人でサーバーを移転を考えている人や、これからブログを始めようと思っている人は、Xserverの契約の際にSWELLを購入するのが多少でも安くなるのでお得です。

SWELL購入に迷っている人のQ&A
まとめ
有料WordPressテーマ「SWELL」について無料テーマ「Cocoon」との比較を交えて解説しました。
Cocoonは無料なのが信じられない程よくできているテーマでしたのでこれまで使ってきていましたし、Cocoonにも慣れていたのでずっとそのままでいいんじゃないかなと思っていた。
有料テーマであっても無料テーマであっても記事はかけるし、収益化ももちろん出来ます。
しかしながら、個人のカスタマイズの限界や手間、記事の執筆効率を考えるとにやはり有料テーマの方がよいという事もあり、SWELLは過去2回値上げをしていて、今後もさらにこれ以上値上がりをしたらさすがに購入には踏み切れないと思い今回切り替えを決断しました。
同じように迷っている人が、本記事をきっかけにSWELLを始めようとするきっかけになったなら嬉しいです。
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